藤本けいすけの「日日是好日」

藤本けいすけの「日日是好日」

茅ヶ崎で自動運転移動サービスの実証実験を開始!

市議会第2回定例会が昨日閉会しました。


今定例会では、一般会計補正予算や、茅ヶ崎ゴルフ場区域の開発に関する条例改正、いじめ問題への対応強化を図るための条例改正、保健所新庁舎建設工事にかかる入札結果など多数の議案が審議されましたが、その中で最も注目を集めた議案が、市内で「自動運転移動サービス実証実験」を行うための補正予算でした。


委員会審査では、私が所属する都市経済常任委員会に付託されましたので、多くの質問を行った結果、以下の概要が明らかになりました。


・予算規模は5,000万円(うち4,000万円は国庫補助)
・今後のコミュニティバスの運行確保が主目的
・市立病院~JR香川駅間での運行(日中4往復程度)
・乗車は無料(募集)、乗客からはアンケートを徴取
・自動運転レベル2で運行(運転管理者=オペレータを含め6名乗車)
・実施時期は令和8年1月頃(21日間)
・自動運転ベンダーに委託予定(入札)
・関係機関等との協議体を設立


折しも本年5月に有志市民の皆さまと市内にある自動運転車両の開発工場を視察したばかりで、このような事業構想が早速出てきたことに少し驚きましたが、高齢化の進展に伴う運転免許証の返納や運転手の人手不足に伴うバス便の減少などで、特に高齢者や障がいを持つ市民の皆さんにとって、生活上の移動手段確保は切実な課題となっています。


今回の取り組みが実験に止まらず本格導入に繋がるよう、積極的
に後押しして行きたいと思います。

第2回定例会の一般質問を終えて

6月10日(火)の本会議で一般質問を行いました。


今回は「市北部地区で急増する資材置場について」と「市斎場について」の2題について取り上げましたが、いずれも過去に質問した同主旨のテーマについて、その後の市の対応や進捗状況などを問うものでした。ここでは、市民の皆さんの関心が高い「資材置場」問題について、私の質問趣旨と市の答弁(回答)概要をお伝えします。


【質問の背景】
まず、市北部地域はエリアの大半が「市街化調整区域」に指定され、勝手に住宅等が建てられない地域になっていますが、その中の農地については後継者が居ない等の問題から、資材置場や駐車場(以下資材置場等と呼びます)に転用されるケースが増加しています。
農地からの転用手続きさえ済めば、3,000㎡を超える用地以外は市への届け出すらも必要なく、そのまま資材置場等として使用することが可能です。

そのような経緯から、最近市北部地域では資材置場等が日に日に急増し、景観の棄損、通学路や住宅地内の生活道路を往来するトラックの増加、騒音・悪臭や火災の発生など、様々な問題が発生するに至っています。


【資材置場等の設置状況について】
市(都市部長)の答弁では、直近の航空写真データによれば、資材置場の可能性がある500㎡以上の空地(くうち)が約170ヵ所程度あり、近年やや増加傾向にあることがわかりました。


私も日頃バイクや徒歩で地域をくまなく回っていますが、小規模の資材置場を含めると、170ヵ所では到底収まらないくらいの置場が存在すると推測します。(3,000㎡以上の資材置場で、条例により市に届け出が出された用地は累計で7件)


また、条件が悪ければ山林火災に繋がりかねない資材置場での火災も昨年度中に2件発生し、消火活動に時間を要する等の課題についても答弁がありました。ことは「人命」に直結する由々しき問題です。


【資材置場を規制する条例制定への見解について】
私が所属する市議会内会派(ちがさき立憲クラブ)では、資材置場を規制する条例を全国に先駆けて制定・運用する埼玉県川口市を2度訪問し、その狙いや運用状況、課題などについて調査しました。


同市では、市内に800ヵ所を超える資材置場が存在し、地域住民との様々なトラブルが発生していることから、本年3月に既存の資材置場を含めて「資材の適正保管」を求める条例を新たに制定し直し、100㎡を超える新規設置案件については全て許可制にすることとしました。(違反事例への罰則も1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に強化!)


私は質問の中で、茅ヶ崎市も川口市のような条例を制定し、資材置場と地域が共存共栄を図れるような環境づくりをすべきと提言し、市からは既存制度の運用を徹底しつつ、他市の事例を参考に調査研究を進めるとの答弁がありました。この点は前回の一般質問時に比べて一歩前進の答弁と考え、今後も引き続き市に対してその状況を確認して行きたいと思います。

 

【市民へのアンケート調査や意見収集について】
資材置場問題は、よく地元の市民集会でも質問や規制要望などが出ますが、私からは市が能動的に地域住民や農地の活用を図る農家、或いは実際に資材置場を開設・運用する事業者等に対し、アンケートやヒアリングを行って、その実態や課題などを調査・把握すべきではないかと質したところ、市からは調査対象を抽出したうえで、管理・運営状況や課題等について調査を行い、今後の様々な検討材料にしたい旨の答弁がありました。こちらも条例制定の必要性判断に向けて、まずは一歩前進だと評価します。


これからも、地域のより良い生活環境を維持するため、資材置場問題についてはねばり強く取り組んで行きますので、皆様も是非関心を持ってウォッチ&チェックしていただくようお願い致します。

自動運転車両の開発工場を見学しました

5月30日(金)、市内萩園地区に新しく自動運転車両の開発工場を開設されたピクセルインテリジェンス㈱様を訪問しました。

同社は中国の車両開発企業と日本のIT企業(TIS㈱)の合弁会社。
国内でレベル4の自動運転車両の走行を目指して事業展開されて
います。

実用までには関係諸官庁や自治体、地域住民などとの綿密な協議
調整が必要となりますが、「自動運転車両を造るのではなく、新しい移動サービスの提供を目指す」という同社の説明に、一緒に参加頂いた市民の皆さんも興味津々な様子でした。

茅ヶ崎市内でも、高齢化の進展に伴う運転免許返納やバス路線の減便などにより新しい移動支援サービスへの需要が急増していますが、このような新しい取り組みも視野に入れ、自治体議員として積極的に関連施策の後押しをして行きたいと思います。

政策提言力を磨く

5月19日(月)、立憲民主党神奈川県連所属の一般市町村有志議員で構成する委員会にて、「政策意見交換会」をオンライン開催しました。


今回の交換会では、各議員がそれぞれの議会において一般質問で取り上げた(或いは今後取り上げる予定の)テーマの解説や、各自治体の最新トピックスなどを紹介するものでしたが、大変有意義な機会となりました。


私たち議員にとっては「行政のチェック」と「政策提言」がその大きな使命となりますが、様々な研修会等を通じ、全国の他自治体の政策課題や先進事例などを学ぶ機会は相応にあるものの、意外と近隣自治体に関しては少ないのが実情です。まさに「灯台下暗し」ですね。


このような機会で把握した共通課題などについては、県連や党本部に対して解決に向けた提言や申し入れなどもできることから、まさに政党に所属する我々自治体議員の強みであり、また責務でもあります。


今後もこのような取り組みを継続し、市民の皆さまの負託に少しでもお応えして行きたいと思います。

2025年・市議会臨時会を終えて

市議会臨時会が5月14日(水)~16日(金)の3日間開かれました。 

臨時会は市長が臨時の議案がある場合や議長、副議長の選挙等を行う場合に招集されます。

茅ヶ崎市議会では、議長・副議長、各委員会委員の任期は慣例により2年で改選となっており、今臨時会はまさにそのタイミングで開かれたものです。

議長には前期に続き岸正 明議員が、副議長には私が所属する会派から早川仁美議員が選出され、今後2年間の議会運営に当たります。
また早川議員が副議長に就任した関係で、私が会派代表に、吉川ひかり議員が会派副代表兼会計に就任し、各自の所属委員会は次の通りとなりました。

・早川仁美議員=環境厚生常任委員会
・藤本恵祐議員=議会運営委員会(副委員長)、都市経済常任委員会(副委員長)、ICT活用推進協議会委員
・吉川ひかり議員=文化教育常任委員会、広報広聴委員会(副委員長)

残り議員任期2年間を、「ちがさき立憲クラブ」の議員一同、全力で走り切ります。