藤本けいすけの「日日是好日」

2024年9月の記事一覧

自然の猛威を前に

昨日は市議会常任委員会審査の日でしたが、公園での早朝ラジオ体操会で道路のマンホール周辺が破損しているとの情報を受け、登庁前に現地調査。着いてみるとご覧の通りの状況です。

 過去にも数回同じ状況になったそうで、恐らく先の台風の影響を受けて発生した豪雨によって地下水が溢れ、マンホール管が水圧で押し上げられた結果と推察され、早速市の道路管理部門に情報提供しました。都市部ではこのような事象が多発していますが、雨水の量が下水管の設計容量を超えていると考えられる一例です。

 2枚目の写真は台風当日の近隣道路の様子で、私が撮影したものですが、路面がまるで濁流のようになっていて、その一部が低地の民家にそのまま流れ込むという被害をもたらしています。こちらは単に雨水の量が想定を超えて増えたというだけでなく、高台の雑木林を開発して資材置場にしたために、道路周辺地域の保水力が全体的に低下したことも一因ではないかと考えています。

 今全国の自治体では、集中豪雨などの気象変動や大規模地震への対策が求められていますが、一方で都市インフラ(道路、橋りょう、下水道、河川、トンネルなど)の老朽化が深刻化しており、まさにダブルパンチの状況です。

 急速な少子高齢化や人口減少を前提に、安心・安全なまちづくりに向けて、国や自治体の財源にどう優先順位を付けて行くのか・・・。

 このことは、国や自治体に判断を委ねるのではなく、国民・市民一人一人が「我がこと」として、積極的に政治参加(市民集会、パブリックコメント、選挙など)を通じて意見表明頂くことが重要です。

言葉の力

先日市役所ロビーにて、「平和」をテーマとした絵画や作文の展示会がありました。議会会議前に拝見しましたが、強烈に目を惹き付けられた一枚の絵がこちら。『微力だけど無力じゃない』・・・・。世界で戦争や紛争、環境破壊など深刻な問題が絶えない今、我々大人の覚悟と責任が問われています。

市議会第3回定例会で一般質問しました

茅ヶ崎市議会では8月30日~9月30日まで第3回定例会を開会中ですが、9月4日は私の一般質問登壇日でした。

 今回の一般質問では「市の将来を担う活力ある人材の創出及び確保」をテーマに取り上げ、特に30代前半までの若手・中堅職員の人材育成方針などについて質しました。

 言うまでもなく、市役所も人の集団であり、政策や事業の成果は職員の「資質と意欲の掛け算」で決まる訳ですが、ここ数年道半ばで市役所を退職して去って行く職員が増えているということを耳にし、その要因や対策も含めて確認する必要があると考えました。

 市の答弁(主に経営総務部長)では、部内部外での積極的な研修や経験を積ませるための出向派遣、能力と成果に基づく人事評価を行っていることや、複雑化多様化する行政ニーズに応えて行くための専門人材育成などについて言及がありましたが、私から質問の中で提言した「メンター制度」(部署を超えた先輩職員による若手職員への指導・助言の仕組み)については、有益と考えるため早急に実施する、また一旦退職した職員の再就職を可能とする「復職制度」については来年度から実施する、とのことでした。

 通常は、一般質問等での議員からの提言や問いかけに対しては、「検討する」や「研究する」と言った答弁が大半ですが、今回は「実施する」旨の回答で、正直自分でも驚きました。それほどまでに、職員の人材育成や退職抑止について、市役所内での危機感が高まっているのだと考えます。

 さて、いくら素晴らしい仕組みを用意してみても、効果的に運用されなければ意味がありません。今回新たに導入されることになった「メンター制度」と「復職制度」については、提言者としてその状況をしっかりとチェック、後押ししたいと思います。

 さて、次の定例会(12月)ではどんな質問をしようか・・・。もし皆さまで市議会で質して欲しいテーマがありましたら、どんどんお寄せください。市政全般、どのような分野でも結構です。

 

「妻コーディネイトのアロハ(夏・秋季制服)を着て登壇」

災害対策や子育て支援の盲点を学ぶ

先日、市議会会派(ちがさき立憲クラブ)所属議員3名で、子ども用品の会社(三起商行㈱=ミキハウス)さんと、子どもたちにスポットを当てた災害対策や子育て支援策についての勉強会を開催しました。


 災害発生時の避難対策については、つい高齢者や病気・障がいを持つ方々に関する議論が中心となり、ややもすると、小さな子どもたち(乳幼児)とそのお父さん、お母さん方のことは置き去りにされがちです。

 自分では避難できない小さな子どもたちをどのようにして安全な場所に移動させ、そして過酷な環境となりがちな避難所で、不安な気持ちやストレスを和らげ、病気やケガをさせずにどう過ごさせるのかについては、各ご家庭だけでなく自治体としてもさらなる研究と対策が必要です。

 産着やミルクなどの生活必需品一式をリュックにセットして普段から備えておくことや、避難所では子どもたちの心を落ち着かせるための絵本(電気や電池が不要で、何よりも子どもたちに笑顔が生まれる)が必須など、学ぶべき視点がたくさんありました。

 また子育て支援関連として、子どもたちの「足育」についてのお話しを伺いました。実は今、真っ直ぐに走れない、或いは木登りができない子どもたちが増えているそうで、子どもの頃から正しい歩行ができるようにするための適切な靴の選択や継続的なフットケア、そして健康診断等での定期的な足の計測が必要とのことでした。

 そう言えば、私が主宰する空手道場でも、よくよく観察してみると両足でバランスよく立てない子どもたちが居て、そのことも幼少期からの「足育」が関係しているのかも知れません。

 「公民連携」という行政用語がありますが、まさにこのような民間企業の知恵とノウハウを学び、各分野の政策提言などに盛り込んで行くことも、我々議員の大切な役目だと実感した勉強会となりました。