藤本けいすけの「日日是好日」
マスメディアの報道姿勢に異議あり
山口県阿武町が新型コロナウイルス対策関連の給付金4630万円を誤入金し、全額が出金された事件が連日新聞、テレビやインターネットで報道されていますが、私にはマスコミの報道姿勢にどうしても違和感があります。
それは、報道の中身が給付金を意図的に引き出した容疑者像やその後の回収状況に偏重しており、そもそも今回の誤入金が一体なぜ、どうやって発生したのかについてはほとんど触れられていないからです。
そもそも行政事務は、法令等に則り厳正・適正に執行されるべきものですが、今回のような通常ではあり得ないミスが発生した場合は、その事務執行プロセス(具体的な事務処理フローやチェック体制等)に瑕疵が無かったかの徹底解明と効果的な再発防止策の策定が重要となります。(誤処理をしてしまった職員個人の責任のみを問うことは根本的な解決策にはならず不適切)
事件事故の本質はどこにあるのか?市民や国民に伝えるべき事実は網羅されているのか?マスメディアに関与する皆さんに、改めてそのことを問いたいと思います。