藤本けいすけの「日日是好日」

2025年7月の記事一覧

茅ヶ崎市議会初の公式オンライン会議を開催!

7月11日(金)、市議会ICT活用推進協議会で、茅ヶ崎市議会としては初となる公式オンライン会議を開催しました。

私も4月まで同協議会の座長を務め、2年間にわたる慎重な協議と準備を重ねてようやく実現に漕ぎつけたものですが、全国の自治体でもまだ実施例が少ないことから、注目に値する取り組みであると考えます。

先のコロナ禍で社会ではオンライン会議(リモート会議)が一気に普及しましたが、当市議会では感染症蔓延時だけでなく大規模災害発生時や、議員個人の介護や育児等で必要が生じた場合にも、オンラインで委員会等(法令上の制約により全議員が議場に参集して開催する本会議を除く)を開催でできることにしました。

もちろん、議会は言論と討議の場であり直接対面方式での会議が基本とはなりますが、状況に応じた柔軟な対応により、全議員が議論と意思決定の場に参画できる仕組みを用意することは、議事機関である議会の持続可能性を担保することに繋がり意義深いことと考えます。

これからも、議会活性化と市民福祉の向上を目指し、新しい取り組みに積極的に挑戦し続けます!(画像は茅ヶ崎市議会公式フェイスブックから転載)

個人視察(「自治体・公共Week2025」報告

7月4日(金)、都内の国際展示場で開催された自治体向け展示会を視察しました。以下概要のご報告となります。

1. 展示会のコンセプト

自治体・公共団体等向けの7つの専門展(地方創生、自治体DX、スマートシティ推進、自治体向けサービス、地域防災、インフラメンテナンス、地域福祉)で構成された総合展示会です。

2. 視察総括

本年は人口減少と超高齢化トレンドを踏まえ、「生成AI」と「新たなモビリティサービス」、「モバイルデバイス(スマホ)」を活用した出展が目立ちました。茅ヶ崎市でも現在実施計画2030を策定中ですが、中・長期的かつ全庁的な視点に立ち、各事業・施策の立案に当たっては、この3つの要素の取り込みが必要と考えます。

3. 注目した展示等

(1)給付金支給支援システム

各種給付金の支給について、スマホ等による電子申請+コンビニATM受け取りを実現するシステムです。今後も国の施策として不定期的にせよ給付金の支給が続くと想定されることから、支給に
伴う人件費削減と迅速な支給を目指し、本市でも導入に向けた積極的な検討を進めるべきです。

(2)自動運転移動サービス

ドライバーの人材不足を踏まえ、自動運転移動サービスの関連ベンダーが多数出展し、一番来場者の多い注目のブースでした。茅ヶ崎市でも年度内に実証実験を行うための事業費が予算化され、
今後事業者選定、ルート設定、車両構築、リスクアセスメント、通信環境整備、3次元地図データ作成などの諸準備が必要ですが、、有益な実

験成果を収集し、是非とも社会実装に向けた取り組みを進めて欲しいところです。

(3)バリアフリーマップサービス
自治体が主導し、地域のバリアフリー環境(公共インフラ・施設、店舗・商業施設等)をデジタル情報として可視化する仕組みです。バリアフリーは障害者や高齢者・病状者だけでなく、乳幼児を持つ世帯や初めて街を訪れる方々(観光客等)にとっても有益であり、環境整備に対する助成金施策とリンクさせ、「全ての人に優しいちがさき」を目指すべきと考えます。

(4)放置自転車対策システム

茅ヶ崎市でも放置自転車の撤去・保管に多大なコストを投じていますが、発見⇒車両データ登録⇒監視(条例・規則で定めた撤去までの留保時間)⇒撤去・保管までを、専用端末とセンター装置で一括集中管理するシステムです。監視員の作業負荷軽減や、要パトロール箇所の抽出を始め、条例・規則上のルールに沿った効率的な放置自転車対策の構築が可能となります。