藤本けいすけの「日日是好日」

2022年11月の記事一覧

良書のススメ

今回は最近読んだ本の中でイチ押しの書籍をご紹介します。


新聞広告で見た「あなたはどこで死にたいですか?」というタイトルに強い衝撃を覚え、すぐに入手しました。

「ピンピンコロリ」「重層的支援体制」「地域共生」「全世代型社会保障」「健康寿命延伸」など、福祉の世界では耳障りの良い言葉が飛び交っていますが、この著者が長年携わってきた福祉(介護)の現場からの真摯な批評と提言は、いかに自分自身がそれらの表層しか見て来なかったかという強い反省を促してくれました。

介護保険料をずっと納めてきたのに、いざ必要な時に使いにくい、障がいを持つ人の65歳以降のケアーが不十分、「介護保険」と「医療保険」の複雑奇怪な入り組み・・・。

官僚任せではなく、もう一度政治の力で社会福祉サービスの抜本的な組み直しの必要性があることを学びました。皆様にも是非手に取ってご一読頂きたい一冊です。

なお、茅ヶ崎市議会第4回定例会(11/29~12/21)での私の一般質問において、ある市民からの切実な訴えと本書での学びを元に、「ターミナル(終末期)ケア」について市の考えを問う予定ですので、是非とも議場またはオンライン中継での傍聴をお願い致します。

政治家の言葉や責任は、一体いつからそんなに軽くなったのか?

法務大臣が失言によって辞任しました。


「法務大臣は死刑執行のハンコを押すときだけ注目される地味な役目」という主旨の発言を公の場でしたことが原因ですが、一体どんな思考をすればそんな言葉が口から出てくるのか、私には全く理解不能です。

大臣という命がけで果たさなければならない重職を、まるで自分のPR材料だと思っているフシがあります。

そして総理大臣の口からまたまた出てくる「説明責任を果たすべき」「任命責任を感じる」という「責任」という言葉の軽さにも辟易。

政治に携わる者の「責任」がどんどん薄っぺらなものになっています。

私自身への自戒も込めて、「与党も野党も関係なく、全ての政治家は、襟を正して仕事に専念せよ」と改めて主張しておきたいと思います。

茅ヶ崎市長選挙に思う

10月30日投開票の茅ヶ崎市長選挙が終わり、現職の佐藤 光氏が2期目の当選となりました。

前市長の急逝により茅ヶ崎市長選挙は春の統一地方選挙と執行時期が異なるものの、投票率は前回を6.17%下回る34.69%と、残念ながら過去最低の結果に終わりました。

無効票約1,100票を含め、実に有権者の3人に1人程度しか意思表示をして頂けなかったことになり、果たして民意を十分に反映する機会になったのか?という疑問符が付きます。

選挙期間中に「選択肢の無い選挙」「投票に行く気になれない」などの市民の声を耳にしてはいましたが、これほどまでの低い投票率だとは想像していませんでした。

これは単に候補者側だけの問題ではなく、日頃から市民に対し、市政に関する論点や争点をより明確に提示すべき市議会側にも、多くの課題を突き付ける選挙であったと私は考えています。

一方で、茅ヶ崎市では今回の市長選に合わせ、初めて「子ども選挙」が実施されました。市民有志の発案で実施されたイベントでしたが、子どもたちの意思表示は大人の選挙結果とは異なり、実に興味深いものがあります。

今後も工夫をこらし、是非市議選などでも実施頂けることを期待しています。

☆ちがさきこども選挙
- こどもの、こどもによる、こどものための選挙
( https://kodomo-senkyo.com/ )