藤本けいすけの「日日是好日」

藤本けいすけの「日日是好日」

リモートワークと現場主義

12月2日(水)、関東地方は肌寒い少雨の一日となりました。

午前中は市議会定例会の文化教育常任委員会審議が開催され、通常は傍聴するのですが、自身の一般質問準備やら地域の皆様からの相談対応が重なっていたため、止む無く自宅にてネット視聴しました。

市議会会議模様のネット中継(再生も可)を行っている自治体はまだ意外と少なく、茅ヶ崎市議会としての先進的な取り組み例と言えます。

午後は、一般質問関連情報の現場確認と市民相談5件に対応すべく、車で市内や寒川町を巡回しました。

一旦事務所でご相談を受けても、はやり現地を訪ね改めてお話しを伺い、記録書面をきちんと起こすことを自分のルールにしていますが、会社員時代から徹底的な現場主義を貫いてきましたので、その習慣は簡単には無くせそうにありません。

ここ最近の市民相談の多くは「除草・樹木伐採」「道路補修」「地下水」がらみとなっていますが、市民間の権益調整が伴う場合は、当然ながら解決に時間を要するのも事実です。

地道に勉強を重ねながら、粘り強く対処して行きたいと思います。

☆市議会映像中継サービス
会議映像配信|茅ヶ崎市 (https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/gikai/eizo/index.html)

極めて難しい判断

早いもので12月となり師走を迎えました。1日は市議会の都市経済常任委員会に出席し議案審議を行いました。

議会では大半の議案が専門の常任委員会(茅ヶ崎市議会の場合は「都市経済」「文化教育」「環境厚生」「総務」の4つ)に割り振られ、先に行われる委員会審議での判断結果を踏まえ、本会議で全議員による採決を行うという効率性と専門性を重視した2段階の意思決定プロセスとなっています。

今回は屋外広告物関連の条例改正のほか、コロナ禍を踏まえた減額・増額の補正予算や、経済対策に関する陳情(市政全般に関し、市民から市議会に対し意見要望を行う仕組み)3件などが含まれました。

特に陳情については陳情者による趣旨説明の機会を設け、様々な角度から審議を尽くした結果3件とも不採択(市議会としては陳情内容に賛同しかねるという結論)となりましたが、いずれも難しい判断を迫られた内容でした。

結果は不採択ながら行政にも為すべき課題があると考え、採決時にその旨指摘致しました。

陳情(請願)は日本国憲法第16条に定められた国民の権利でもあり、今後も誠実に判断対処して行きたいと思います。

☆請願・陳情に関する手続き
請願・陳情|茅ヶ崎市 (https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/gikai/1001078.html)

☆12月1日の委員会審議模様
動画管理システム|管理者ページ (http://fast01.hotstreaming.info/.../contents/play.php...)

地産地消の取り組み

11月28日(土)は終日地域廻りを行いました。

私は茅ヶ崎市と藤沢市の市境に住んでいますが、元々は一つの「小出村」が1955年(昭和30年)に両市に分村合併された経緯があり、現在は藤沢市民の方も茅ヶ崎市に縁のある方々が多いため、市への印象や意見などを収集する目的で、藤沢市側でも活動しています。

もちろん、藤沢市への要望等はパイプのある藤沢市議に取り次ぐことになります。

そんななか、ふと近所のケーキ屋さんに立ち寄ってシュークリームを買った時、ご覧のような「地産地消」の告知を見つけました。

このお店では、藤沢市が定めた「藤沢産」ロゴマークを積極的にPRし、実際に経営者のご家族でもある農家で獲れた葡萄や卵を、製品にふんだんに使っているそうです。

そして極めつけがレジ台に貼られた地域FM「レディオ湘南」(本社;藤沢市)のステッカー。こんな一体的な告知を見ると、1年半後に「道の駅」開業を控える我が茅ヶ崎市でも負けない取り組みが必要だと痛感します。

一方で、実際には都市型農業エリアにおける農産物の生産量には限りがあるため、いっそのこと両市が提携して広域型の「地産地消」を推進する考え方もあるのではないかと思ったりします。

☆茅ヶ崎市の「地産地消」政策
地産地消情報|茅ヶ崎市 (https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/.../100.../index.html)

☆藤沢市の「地産地消」政策
地産地消|藤沢市 (https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/.../chis.../index.html)

市議会第4回定例会が始まりました

11月27日(金)、茅ヶ崎市議会2020年第4回定例会がスタートしました。

コロナ禍などの影響によって、来年度予算編成において約80億円の資金不足が見込まれるなど、過去に無い危機的な財政状況を踏まえた補正予算と関連条例の改正などがメインの議題となっています。

また、新型コロナウィルス感染症治療の最前線で闘う市立病院の経営改革について、今後の経営形態(指定管理者制度、独立行政法人化などを含む)等に関する諮問機関の設立など、注目すべき議題も提案されており、市民の皆様にも是非ご関心をお持ち頂きたいと思います。

皆様の市政への関心の高さが、市政の質やスピード感の向上に大きく影響します。

会期は12月18日(金)まで。新たな希望ある新年を迎えるためにも、全力で臨みたいと思います。

市議会第4回定例会に備えて

11月26日(木)、市議会第4回定例会の事前打合せ等で終日登庁しました。

議会定例会は事前に日程が決められていますが、その下準備や打合せはかなり前から始まります。

議案に関する不明点の解明や追加資料の要求、一般質問のための市民ヒアリングや現地視察、会派内での賛否方針や委員会別質疑内容の擦り合わせなどなど・・・。

その合間に市民相談案件3件について市の担当課と打合せを持ち、目が廻るような忙しさでした。

ランチは「市役所丼」をチョイス。大好物の親子丼でスタミナ補充しました。

☆茅ヶ崎市議会第4回定例会(2020年)の日程や傍聴の案内はこちら
定例会・臨時会に関する本会議・委員会|茅ヶ崎市 (https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/gikai/)

地域を廻ることの意味

11月25日(水)、私の議員レポート(Vol.6)の配布を終えました。

市民の皆様のご協力を得て、現在13,000部を市内で配布しています。部数的には市内全世帯の1割強をカバーしているに過ぎませんが、ここ最近事務所にお電話やメール、来訪などで市政に関するご意見やご要望を頂く件数が急増し、道端で声をかけて頂くことも多くなりました。

道路の除草、都市計画、学校教育、新型コロナ対策、高齢者福祉、防災・防犯対策などなど、ご相談内容は市民生活の森羅万象に及び、新人議員の私には即答、即応できない内容が多いのも事実ですが、現場にこそ根本的な改善・改革のヒントが隠されていると信じ、全力で勉強・対処させて頂きたいと考えています。

議員になって1年半余が経過しましたが、これからも選挙の際に掲げた「10の重点政策」を忘れることなく、真っ赤な
バイク(自称「レッドアロー号」)に跨って市内を駆け巡りたいと思います。

農業と市街化調整区域

11月20日(金)、私の議会レポートを持参して終日地域を廻りました。

皆さんも「市街化調整区域」という言葉をお聞きになったことがあるかと思いますが、茅ヶ崎市の中部から北部エリアは都市計画法に基づき、広域にわたってその「市街化調整区域」に指定されています。

均衡あるまちづくりと農地や森林などを守るために「市街化調整区域」は存在しますが、一旦指定されてしまうと、土地の処分はもちろん、建物の建築や建替えも大幅に制限されてしまいます。

しかし、私たちの茅ヶ崎市は元々約36㎢しかないコンパクトなまちであり、かつ都市型農業の特徴でもありますが、実に約4割の農家で後継者無しというのが現状です。

一方で海側の南部や中部エリアの一部では極端な宅地開発が進み、人口過密、道路狭隘、クラスター火災リスク、公園僅少、緑地減少など様々な問題も生じており、都市としての安心・安全性の確保、トータルな魅力度向上や均衡ある発展のネックになっているのではないでしょうか?

しかも、市内北部に隣接する藤沢市北部エリアは、慶応大学湘南キャンパスを中心に新駅開設と新たなまちづくり構想が進んでおり、両市のまちづくりのギャップはさらに広がって行きます。

都市計画は基礎自治体単独の目線ではなく、市民の日常生活に立脚した俯瞰的な目線で検討されなければならず、私は防災・減災の観点からも、茅ヶ崎市の「市街化調整区域」指定の見直しを図るべきだと考えています。

「後継者もおらず、かといって土地や農地も簡単に処分できず、自分たちも高齢になり、あと10年が限界。緑を守れと皆さんは言うけれど、一体誰が守るんですか?」

コロナ禍で茅ヶ崎市の人口減少トレンドに変化が生じつつある今、昨日お会いした農家Sさんの訴えが私の心に強く刺さりました。

☆茅ヶ崎市の都市計画情報はこちら
https://www2.wagmap.jp/chigasaki/PositionSelect?mid=13

全員協議会に出席しました

11月19日(金)、市議会全員協議会で登庁し、その後の市役所との打合せも重なってほぼ終日の在庁となりました。

「全員協議会」とは、文字通り全議員28名が集まって、様々な案件につき市と協議したり報告を受けたりする会議のことで、必要の都度開催されます。19日の協議会は福祉政策関連や環境政策関連の計画などについて7件の協議と1件の報告が議題でした。

次年度頭書からスタート予定の計画が多く協議時期が重なったとは言え、この資料の厚さにはいささか圧倒されてしまいます。

これは、ICTの力を使って資料のデジタル化をしたところで、読まなければならないボリュームが減る訳ではないのですが、紙資源の節約という観点では、全資料はネットで閲覧し、必要最小限度のサマリーだけ(1議案1枚イメージ)を当日配布するなど、色々工夫できる点がありそうです。

途中のランチタイムには市役所横広場に並んだキッチンカーを利用。今回は鶏の唐揚げと鰻、サラダをトッピングした丼ぶりを頂きました。

市が発行したプレミアム付き商品券も使え、ポカポカ陽気も手伝って大盛況でした!

真っ青な空を見上げて

11月17日(火)は、茅ヶ崎駅頭での議会報告配布と事業所訪問を経て市役所での打合せと続きました。

市内を歩きながらふと足を止めて空を眺めると、真っ青な晴天。清々しい気持ちになりました。でも、この青空が見れるのも駅周辺の電柱が地下に埋められているからなんです。

この「無電柱化」は古くて新しい街づくりの課題ですが、NTTグループに長年勤務していた私としては関心人一倍のテーマでもあり、議員になって最初の一般質問でも取り上げました。

「無電柱化」の推進はヨーロッパ等が先進地域となっていますが、何と言っても3億円/km超のコストが大きなネックです。

良好な景観だけでなく災害発生時に電柱や電線が障害物とならないなどのメリットもある「無電柱化」。少し息の長い地道な取り組みが必要です。

 

☆「無電柱化」の関連情報(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/index.html

茅ヶ崎が誇る作家・城山三郎先生

11月13日(金)、市民文化会館で開催された故・城山三郎先生の作品読書会に参加しました。

久々に参加した今回のテーマ書籍は、「彼も人の子ナポレオン」。あのナポレオンの生涯を描いた作品です。

ご存知の方も多いと思いますが、城山三郎先生は日本経済小説のパイオニアとして有名で、「総会屋錦城」など数多くの名作を残されています。

私も確か30歳くらいから読み始め、茅ヶ崎在住、空手家という共通点もあってすっかりファンになり、書店や古書店に無い絶版本は国立国会図書館にまで出向いて蔵書に加える始末。

生意気にも、自著「拳父・上地完文風雲録」を執筆刊行することになった際も、城山先生の筆使いをかなり参考にさせて頂いたものです。

読書会には市内にお住まいのご長女も参加され、父・城山三郎としての想い出などを語っていただきました。

図書館や「茅ヶ崎ゆかりの人物館」などで城山先生の特集コーナーが設けられることもありますが、はやり、多くの市民が先生の著作を読み継ぎ、その精神と足跡をしっかり後世に残して行くことが大切と痛感した次第です。

皆様も是非書店や図書館で先生の著作に触れてみてください。我が茅ヶ崎市にも、こんな輝ける「資産」がまだまだたくさんあります。

☆城山三郎湘南の会の情報はこちら
http://shiroyamasaburo.web.fc2.com/

☆「拳父・上地完文風雲録」の詳細はこちら
https://www.amazon.co.jp/%E6%8B%B3%E7%88%B6.../dp/4898051901