藤本けいすけの「日日是好日」

藤本けいすけの「日日是好日」

行政の情報伝達をどうしたらよいか

1月15日(金)、1都3県における緊急事態宣言から1週間が経過しました。今回最も経済的に影響を受けるのは、時短営業要請を受けた飲食店の皆さんです。

市内外の経営者の皆さんから多くのご質問やご相談を頂いており、電話やメール、或いは直接お店を訪問してご説明したりしています。(茅ヶ崎市の場合は、独自に1日1万円の協力金を支給する施策を発表)

県や市のホームページを見れば協力金の概略はわかるものの、細かな点は電話で確認が必要なケースもあり、また実際にはパソコンやスマホ操作が苦手な経営者の方も多く存在したりと、広報紙が届くまでは国や自治体からの情報発信がストレートに届きにくいのも事実です。

それでなくとも、普段から行政の発信情報は関心を持たれにくいという課題もあります。

国に「デジタル庁」が、そして全国自治体にもデジタル化推進部門が相次ぎ設置されようとしていますが、いまだ電話やFAXが世の中から無くならない現状などを参考に、デジタル媒体(HP、SNS等)とアナログ媒体(広報紙、公共掲示板、広報車等)のベストで抜け漏れの無いメディアミックス戦略を、行政として早急に構築する必要があります。(災害対策しかり)

その際忘れてならないことは、「情報の受け手である市民のニーズを正しく汲み取る」ということです。技術オリエンテッドな発想や一方通行的なスタンスで進めることのないよう、私も研究を重ねつつ市に提言を行って行きたいと思います。

自治体という枠を超えて

1月14日(木)、湘南地方は穏やかな冬晴れの一日となりました。

朝から市民相談に電話やメールで対応しつつ、来週20日に開催される市議会「全員協議会」(全議員が集合し、市と様々な案件について協議したり報告を受ける会議体で、必要の都度開催)資料の確認を行いました。

夕刻には、立憲民主党所属の近隣市県議・市議とのオンライン定期連絡会に参加。近隣市の行政・議会の情勢を知ることは、自治体の広域事業連携が進むなか大変重要ですが、意外と情報交換の機会が少ないのが実情です。

その意味では、オンラインで手軽に交流できるようになったという点は、コロナ禍の副産物とも言えるかも知れません。今後は各議会での一般質問テーマの共有や、分野別政策勉強会などもどんどんやろうということになりました。

我々自治体議員にも「新しい行動様式」が広まっています。

寒風の中を駆け巡る

少し寒さも和らぎましたが、市役所市議会ロビーから眺める富士山はすっかり冠雪状態です。大寒波によって雪害を被られた全国の皆様には、心からお見舞い申し上げます。

1月13日(水)は、午前中市議会広報広聴委員会が開催され登庁。

次号『市議会だより』掲載記事の最終確認や、最新のコロナ情勢や緊急事態宣言を踏まえた次年度『市議会報告会・意見交換会』の開催方針などについて話し合いを行いました。

感染症への対応と開かれた市議会を目指す取り組みの両立はなかなか困難なものがありますが、オンラインの活用など、その調和点を目指し、幅広に検討を重ねて行きます。

委員会終了後は、市民相談を受けていた市有地上の灌木・雑草除去作業の現地確認。概ね作業は順調に進んでいました。

帰宅後は最新の医療技術(手術支援ロボット「ダビンチ」)に関するオンライン勉強会に参加。数億円もする先進機器でもあり、茅ヶ崎市立病院にはまだ導入されていませんが、県内医療機関でも徐々に普及が進んでいるようです。

このような最新の医療サービスについても情報収集を重ねながら、市立病院の厳しい経営状況をチェックして行きたいと思います。

地道に丁寧に取り組む

1月12日(火)は関東地方も厳しい寒波が押し寄せました。降雪予報も出るなか、朝から地元小学校の登校見守り活動からスタート。

その後すぐに、地元市民の方からご要望頂いていた地域の将来とまちづくりに関する意見交換に出向きました。

帰宅すると別の市民の方から道路補修と除草に関するご相談を電話で頂いたため、即バイクにて現地確認へ。色々とお話しを伺い、スマホで撮影してそのまま登庁。担当課への情報連携を終え、財政と公共施設運営に関する担当課打合せ、会派内ミーティングと続き、夜帰宅しました。

本ホームページでも、道路などのインフラ整備の課題などについて幾度も取り上げてきましたが、コロナ禍も相俟って茅ヶ崎市の財政は厳しさと混迷を増す一方。来月からスタートする第1回市議会定例会に向けて悩ましいテーマが目白押しの状態ですが、叡智を結集し、一つひとつ地道に最適解を探って行きたいと思います。

「金が無ければ知恵を出せ。知恵が出なければ汗をかけ」必ず道は開けると信じて努力します。

働くって??

1月11日(祝)、成人式を迎えました。

私が住む茅ヶ崎市では緊急事態宣言の再発動もあって集合形式の記念式典は中止となり、オンラインによる開催に変更されました。新成人の皆さんには本当にお気の毒な限りですが、ご成人を心から祝福したいと思います。多難を予感させる門出となりましたが、人に乗り越えられない試練はなく、また人生を登山に例えれば、険しい山道ほど登り詰めた先にはその人にしか眺めることのできない絶景が待っていると信じて、力強く歩みを進めて頂きたいと願うものです。

さて、議員である私も地域の新春イベントはほぼ中止か延期。様々な市民相談にはメールや電話で対応させて頂きつつ、今は集中して大量の資料や書籍を読み込んで、政策評価や提言に向けた仕込みを行っています。

その中でキラリと光った一冊がこちらの「障害者とともに働く」です。ジュニア新書とありますので中学・高校生向けに書かれたものかと思いますが、どっこい大人の我々が読んでも十分な価値と学びがあります。『障害者が働きやすい社会はすべての人が働きやすい社会』というサブタイトルが私の狭くて古い常識をぶち破ってくれました。コロナ禍で、「働く」という事の形式だけでなく、その意味や意義をも見直されつつある現在、もう少し視野を広げて考えるには打ってつけの図書としてお薦めします。