2025年6月の記事一覧
第2回定例会の一般質問を終えて
6月10日(火)の本会議で一般質問を行いました。
今回は「市北部地区で急増する資材置場について」と「市斎場について」の2題について取り上げましたが、いずれも過去に質問した同主旨のテーマについて、その後の市の対応や進捗状況などを問うものでした。ここでは、市民の皆さんの関心が高い「資材置場」問題について、私の質問趣旨と市の答弁(回答)概要をお伝えします。
【質問の背景】
まず、市北部地域はエリアの大半が「市街化調整区域」に指定され、勝手に住宅等が建てられない地域になっていますが、その中の農地については後継者が居ない等の問題から、資材置場や駐車場(以下資材置場等と呼びます)に転用されるケースが増加しています。
農地からの転用手続きさえ済めば、3,000㎡を超える用地以外は市への届け出すらも必要なく、そのまま資材置場等として使用することが可能です。
そのような経緯から、最近市北部地域では資材置場等が日に日に急増し、景観の棄損、通学路や住宅地内の生活道路を往来するトラックの増加、騒音・悪臭や火災の発生など、様々な問題が発生するに至っています。
【資材置場等の設置状況について】
市(都市部長)の答弁では、直近の航空写真データによれば、資材置場の可能性がある500㎡以上の空地(くうち)が約170ヵ所程度あり、近年やや増加傾向にあることがわかりました。
私も日頃バイクや徒歩で地域をくまなく回っていますが、小規模の資材置場を含めると、170ヵ所では到底収まらないくらいの置場が存在すると推測します。(3,000㎡以上の資材置場で、条例により市に届け出が出された用地は累計で7件)
また、条件が悪ければ山林火災に繋がりかねない資材置場での火災も昨年度中に2件発生し、消火活動に時間を要する等の課題についても答弁がありました。ことは「人命」に直結する由々しき問題です。
【資材置場を規制する条例制定への見解について】
私が所属する市議会内会派(ちがさき立憲クラブ)では、資材置場を規制する条例を全国に先駆けて制定・運用する埼玉県川口市を2度訪問し、その狙いや運用状況、課題などについて調査しました。
同市では、市内に800ヵ所を超える資材置場が存在し、地域住民との様々なトラブルが発生していることから、本年3月に既存の資材置場を含めて「資材の適正保管」を求める条例を新たに制定し直し、100㎡を超える新規設置案件については全て許可制にすることとしました。(違反事例への罰則も1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に強化!)
私は質問の中で、茅ヶ崎市も川口市のような条例を制定し、資材置場と地域が共存共栄を図れるような環境づくりをすべきと提言し、市からは既存制度の運用を徹底しつつ、他市の事例を参考に調査研究を進めるとの答弁がありました。この点は前回の一般質問時に比べて一歩前進の答弁と考え、今後も引き続き市に対してその状況を確認して行きたいと思います。
【市民へのアンケート調査や意見収集について】
資材置場問題は、よく地元の市民集会でも質問や規制要望などが出ますが、私からは市が能動的に地域住民や農地の活用を図る農家、或いは実際に資材置場を開設・運用する事業者等に対し、アンケートやヒアリングを行って、その実態や課題などを調査・把握すべきではないかと質したところ、市からは調査対象を抽出したうえで、管理・運営状況や課題等について調査を行い、今後の様々な検討材料にしたい旨の答弁がありました。こちらも条例制定の必要性判断に向けて、まずは一歩前進だと評価します。
これからも、地域のより良い生活環境を維持するため、資材置場問題についてはねばり強く取り組んで行きますので、皆様も是非関心を持ってウォッチ&チェックしていただくようお願い致します。