藤本けいすけの「日日是好日」

常任委員会視察報告

11月10日~13日にかけ、私が所属する市議会「都市経済常任委員会」の行政視察で、「地域経済活性化」をテーマに宮城県仙台市、茨城県筑西市、結城市、古河市を訪ねました。


(1)仙台市
仙台市では、商業施設デベロッパーが開設支援した市民交流スポット「まちスポ仙台」(NPO法人が運営)を訪問。

市民交流の促進を図ることで少子高齢化の進む地域の活性化を図り、ひいては商業施設の発展を狙うというまちづくりモデルで、私たちの「まちスポ茅ヶ崎」と提携関係にあります。

今後はこれらスポットへのシニア層の移動手段確保や、高校・大学生等の若手世代の活用促進が鍵と考えました。

(2)筑西市
筑西市では、「道の駅 グランテラス筑西」を訪問。

県内16ヵ所の道の駅で最も賑わう施設で(年間来場者数120万人)、駐車場も約400台分を確保。百貨店OBが駅長(支配人)を務めるだけあって、店内はまるで「デパ地下」のような豪華なテイストでした。

そして特に出色だったのが、道の駅を発着地とした市内回遊バスツアーイベントで、旅行業の免許取得者も配置するという力の入れようでした。(市の花火大会も道の駅で開催!)

また、筑西市は県内有数の農産地でもあり、道の駅はもちろん、国内最大の消費地である都内に大量に出荷されているそうです。

茅ヶ崎の「道の駅 湘南ちがさき」でも、「市内農産品等の販路拡大」と「市内・湘南圏内回遊拠点化」を目指しており、大変示唆に富む視察となりました。

(3)結城市
結城市では、同市が制定し本年4月に施行された「中小企業振興条例」等について学びました。

国の中小企業振興施策に連動し、全国の約4割の自治体で同様の条例が制定されていますが、その内容には様々なバリエーションがあります。

茅ヶ崎市ではまだ未制定ですが、圧倒的に中小企業や個人事業者が多い本市にあって、どのような取り組みが必要なのかについて多角的な意見交換を行いました。

(4)古河市
古河市では、古河駅周辺の空き店舗活性化施策等について学びました。

同市では全国的な傾向と同じく、中小企業や個人商店の後継者不足問題の影響や、周辺3県に隣接するという地理的特性等から、市内中心部である駅周辺に空き店舗が増加。

商工会議所などと連携した起業支援セミナーの開催や、新たに空き店舗に入居する事業者への家賃補助等の施策を展開しています。

人口微減トレンドに入った茅ヶ崎市でも、市内で空き店舗を少しずつ見かけるようになりましが、「空き店舗は飲食店等のリアル店舗だけではなく、国内・海外を商圏とするネット店舗の事業拠点や倉庫としても活用可能」という実例は、今後の施策を検討するうえで大きなヒントとなりました。

今回の視察結果を、来年度策定する市長への「政策提言」に反映して行きます。