たまには唐手(空手)のお話しを
私は18歳で大学進学のため上京し、爾来45年間唐手(元来は中国=唐から琉球=沖縄に伝承された武術という意味で「唐手」と称していましたが、昭和初期に現在の「空手」に改称されました)を修行してきました。流派名は創始者(上地完文=明治10年に沖縄で生誕、若い頃中国・福建省で武術修行)の名字を冠して「上地流」と称し、今年で伝承されてからちょうど100周年を迎えます。
現在まで最初に入門した八王子の道場(今はもうありません)を始め都内、神奈川県下各道場で普及に当たり、1,000人を超える方々に指導してきましたが、なぜ私が今日まで修行・指導を続けてこられたかは、実は自分でもよくわかりません。強いて言えば、ただただ、この「上地流唐手」に魅了されてしまったから、というところでしょうか。
会社員として働き、家庭を持ちながらの修行・指導生活でしたが、楽しかったこと(大会や海外遠征、合宿・・・)、辛かったこと(仕事との両立、加盟組織の分裂や仲間との離別・・・)、そして悲しかったこと(敬愛する師匠・先輩方の逝去・・・)など盛り沢山でしたが、気が付けばあっと言う間に45年間が過ぎていました。
道場は「人間交差点」。様々な経歴や生き様、修行目的を背負った方々が共に汗を流し、鍛え、成長し合う大切な場です。「人生100年」の時代。これからも議員&唐手師範の二足の草鞋を履きながら、皆さんとともに「生涯現役」を目指して歩んで行きたいと思います。
写真「平塚青少年会館での黒帯・茶帯研修会にて(1/19)」