藤本けいすけの「日日是好日」

2020年10月の記事一覧

なぜ茅ヶ崎には地域FM局が無いんだろう?

10月30日(金)、諸々の打合せで午後から市役所に出向きました。

秋雨も降って一日ごとに秋が深まって行きますね。さて、今回は先日の大和市「シリウス」訪問記の続きです。

「シリウス」には、大和市役所の出張窓口があり、さらには地域FM局の「FMやまと」(77.7MHz)も入っています。

聞けば1997年開局とか。帰宅してふと気になって調べてみると、大和以外にも逗子・葉山、藤沢、鎌倉、平塚、小田原と湘南及び周辺市には全て地域FM局があるのに、なぜだか茅ヶ崎市にだけ無く・・・。過去には茅ヶ崎にもFM局を創ろうという市民活動もあったようですが、今はさっぱり耳にしません。

確かに、インターネット、SNS全盛の時代ではありますが、昨今の大型台風や水害、さらには来るべき首都直下型地震など、大規模災害発生時においてもさほど電源を気にすることなく、長時間有効な情報を入手できるラジオの力は、アナログ媒体ながらも高く評価されています。(阪神・淡路大地震で地域FM局が活躍して以来、全国には300を超える地域FM局が活躍中)ホノルル姉妹都市提携、ダントツのお祭りの数、活発な地域活動、「道の駅」や「歴史文化交流館」のオープン(いずれも2022年度予定)etc・・・。

確かにネットでもチェックはできますが、洗濯しながら、料理を作りながら、車を運転しながら、仕事をしながら手軽にラジオで茅ヶ崎発の情報が入手できたらどれだけ楽しいことか。

ネットにアクセスが困難なシニア世代の方々や、視覚障害の方々にとっては有効な情報源の一つになるのではないか・・・。

私の妄想(笑)はどんどん膨らみます。「民の力を活用し、行政が後押しする」という仮定で、自分の研究テーマとして勉強してみたいと思います。皆様のご意見や情報を是非お寄せください。(ちなみに私は「レディオ湘南」(83.1MHz)の大ファンです)

☆「藤本けいすけ議員レポート」最新号をHPにUPしましたので是非ご覧ください。

議員のミッション

10月29日(木)は素晴らしい天候に恵まれ、様々な活動に相応しい秋の1日となりました。

よく、「議会や委員会開催日以外はナニしてるんですか?」と聞かれることが多いので、簡単に昨日の例をご紹介しておきたいと思います。

朝は3時に起床して(毎日)、6時までの3時間を、前日の活動内容の記録整理やメールチェック、FB/HP更新、新聞・ネットからの情報収集、読書、議員配布資料の読み込みなどに充てています。

6時からはウォーキングとラジオ体操会に参加し(ほぼ毎日)、お会いした地元の皆さんから、市政についてのご意見などを伺う機会に。

昨日の場合は、午前中空手の稽古を済ませ、昼食後は打合せのため市立図書館に向かいました。市立図書館の運営・利用状況や施設の保全状況について勉強するためです。

それから市民のご自宅や店舗を訪ね、コロナ禍の影響などについて話しを伺った後、市庁舎で学校教育関係について主管課と意見交換を行い、控室で議員配布資料を整理して18時頃帰宅。

19時から20時半まで、市内商店街活性化に関するオンライン勉強会にお招き頂き、自宅から参加後に夕食をとりました。

日によってバラツキはありますが、だいたい毎日こんな感じで時間が過ぎて行きます。

議員の主要ミッションを簡潔に表現すると、「市政の監視」と「政策提言」になるかと思いますが、どこまで幅広に奥深く対処するかで、日々の行動内容と範囲は変わってきますし、正直言ってキリありません。

私は、「市政と市民生活の森羅万象が議員の所掌範囲」と考え、時間、気力、体力の許す限り何にでも首を突っ込んで「考動」したいと考えています。

よく、議員には経歴や知見・経験などから派生するそれぞれの専門分野があると言われますが、だからと言って専門分野以外のことに無関心や消極的であることは決して許されず、また、専門分野と称するからには、他議員や自治体職員を圧倒凌駕するだけの高い専門性を身に付けていなければなりません。

議員1期目の私にとってまだまだ遠い道のりではありますが、会社員時代の何倍もやりがいを感じ、燃えるような日々を過ごしています。

選挙や議員活動を通じて、多くの市民の皆さんからお寄せ頂いた貴い負託と熱いご期待にどう応えて行くか・・・。これからも、私の試行錯誤と挑戦の日々は続きます。

まちと文化を創造する

10月28日(水)、神奈川県大和市が運営する“文化創造拠点”「シリウス」と「中央林間図書館」を訪ねました。

一言で言って、度肝を抜かれてしまいました・・・。これだけの複合施設を造るとは、さすが「図書館城下町」を標榜する市長の先見性と英断を実感しました。

「シリウス」は、小田急・相鉄線大和駅そばに2016年にオープン。芸術文化ホール、図書館、子供広場、生涯学習センターのほか、郵便局や学習塾、カフェ、地域FM局、さらには元々その地に祭られていた神社までも併存する総合ホールで、累計来場者が早くも1000万人を突破したそうです。昨日は、平日にも関わらず沢山の利用者で溢れ、大人から子供までそれぞれの目的に応じてしっかり楽しく活用している様子でした。(平日は21時まで、土日祝日も20時まで利用可)

一方、「シリウス」から車で約10分ほどの「中央林間図書館」は、商業施設の3Fにありますが、こちらもカフェ併存で、何と図書館の本を食事しながら読むことができるんです。図書館で食事なんてあり得ない、のまさに逆転の発想で、真のニーズをしっかり汲み取っているような気がしました。

とかく行政が造る「ハコモノ」は、税金無駄遣いの象徴とされがちですが、市民が最も利用する公共施設(ある全国調査では40%以上の市民が利用)でもある図書館を、まちづくりと文化創造の中核として配置・活用するこの試みは、これから他自治体の参考モデルになって行くものと思われます。

我が茅ヶ崎市はとかく財政難で、いまさらこんな施設を造るなんて想像もできませんが、でも既存の施設を磨き上げ、もっと市民に寄り添った市民のための施設にして行くことはいくらでもできそうです。

さて、今回の見学で見聞きしたことをどう活かすか・・・。素晴らしい勉強のネタを頂きました。皆さまも是非一度お訪ねください!

☆「シリウス」の情報はこちら
https://yamato-bunka.jp/

10月25日は空手の日

10月25日(日)は、2005年に沖縄県議会が議決によって制定した「空手の日」でした。


1936年10月25日、斯道関係者が集まって、従来「手」(ティー)や「唐手」(トゥディー)と呼ばれていた沖縄伝統武術について、「空手」という表記を当てると決めたことに因みます。

https://www.pref.okinawa.jp/.../bunka/karate/karatenohi.html
(私が所属する団体は、その技法に今でも中国福建省伝来の要素を強く残していることから、「沖縄上地流唐手道協会」と旧称を使用しています)

昨日沖縄県では、県立空手会館などで記念演武などが行われたこともあり、私が主宰する道場(茅ヶ崎市)でも、特別稽古を実施して全員で「空手の日」を祝いました。https://www.youtube.com/watch?v=fSYrdRTi1io

人生100年時代を迎え、健康寿命を伸ばすことや地域社会において多様な市民が相互に支えあう基盤づくりが必要となるなか、「まちの空手道場」としてできることは何か、仲間と共に汗を流しながら考え、実践して行きたいと思います。

☆道場ホームページはこちら
https://shonanshubukan.sakura.ne.jp/wp/

茅ヶ崎の一番の魅力ってナニ?

10月23日(金)は、地元小学校の登校見守りからスタートし、午後は市役所で福祉政策、自治推進政策について、会派の担当課ヒアリングを行いました。

夜は自宅にて観光協会主催の「DMO」関連オンライン勉強会に参加しました。

今回のテーマは「マリン」。茅ヶ崎の資産の一つである海を活かし、観光や街の活性化に繋げる取り組みです。

実は、ある民間企業の調査結果で、ご覧の通り茅ヶ崎市がブランド力(魅力度、認知度など)で全国46位にランクインしました。

これはこれで名誉なことであり、コロナ禍で湘南エリアの中心に位置する茅ヶ崎が、居住地や働く場所としても注目されている結果かも知れませんが、それにしてもいつも思うのは、「茅ヶ崎の一番の魅力ってナニ?」ということです。

サザンビーチ? 烏帽子岩? サーフィン? おいしいレストラン? 都心から1時間のほどよい田舎ぶり? フランクな市民? ゆる~い感じ?

・・・あなたは何だと思いますか?

環境保全は簡単ではない

10月22日(木)、市内産業廃棄物の違法投棄・集積事案に対する神奈川県の行政代執行を視察しました。


茅ヶ崎市堤、下寺尾の計4ヵ所が対象で、平成28年から土地所有者に対し県が行政指導を行い、刑事告発を経て有罪判決が下ったものの、是正されなかったため今回の代執行に至りました。

代執行の内容は、県が対象の土地を立ち入り禁止とし、総量3,600㎥にも達する瓦礫の約6割を除去するもので、今後第三者が許可なく出入りすると「公務執行妨害罪」に問われます。

その費用は約2億3千万円を要し、別途土地所有者に県から請求されることになりますが、ここに至るまでに約4年間もの時間を要し、その間に環境や安全が棄損され続けた点も大きな問題で、環境保全の難しさを物語っています。
違法な産廃は道路通行の支障や環境・景観悪化に繋がるだけでなく、治安の悪化や周辺地価の下落などにも繋がるため、放置は決して許されません。

今後も県や市に対し、市内に点在する産廃物廃棄エリアへの指導監視の強化を求めて行きたいと思います。

関連情報はこちら
⇒ https://www.pref.kanagawa.jp/docs/p3k/prs/r7633061.html
⇒ https://www.tvk-kaihouku.jp/news_wall/amp/post-6997.php

テレワークは働き手の救世主?

10月21日(水)、実は私の誕生日でした。59歳になりました。たくさんのお祝いメッセージを頂きありがとうございました。


午前中はICTや映像関連の総合イベント「CEATEC2020」を自宅からオンラインで見学しました。
https://www.ceatec.com/ja/showfloor/
一番興味深かったのは、先月の議会定例会で一般質問のテーマにも据えた「リモートワーク」(在宅勤務)に関するセミナー(講演)でした。


講師がEC(総合通販)サイトで国内ダントツシェアを誇るAmazon社の方。なんで通販業界から講師が?と思われるかも知れませんが、実はAmazon社こそが、リモートワークに相応しいクラウドサービス(Amazon社が設置する高性能コンピュータ・サーバーに自分のPCやタブレット端末からネット接続し、いつでもどこからでも自由に使いこなせるサービス)の業界第一人者でもあるのです。


コロナ禍で自宅で働く人が確実に増えつつあり、茅ヶ崎駅周辺には共同利用型のシェアオフィスやコワーキングスペースが新たにできつつあります。


これは確実な環境変化です。全ての仕事がリモートワークになることはあり得ませんが、例えば福祉分野や工事現場でも、訪問先や作業現場から専門家に対してタブレット端末でアドバイスやサポートをしてもらうなどの活用が始まっており、それも一種のリモートワークだと考えられます。


茅ヶ崎が「働く人に優しいまち」として注目されるよう、これからも市に対して様々なリモートワーク支援策の提言を行ないたいと思います。

新しい“ちがさきムーブメント”

10月20日(火)、所要で市役所に登庁したあと、先日の都市経済常任委員会主催の市内事業者意見交換会で話題になった「8(エイト)ホテル」さんを訪ね、色々インタビューさせて頂きました。


茅ケ崎駅南口に今年7月にオープンした「8ホテル」。今までのシティホテルやビジネスホテルとは大きく違い、アメリカン・モーテルを彷彿とさせる外観と内装で統一されています。


プールや居室、ラウンジ、サウナ(宿泊客以外もプールとセットで有料利用可)などもご案内頂きましたが、これは凄いホテルが茅ヶ崎にやってきたぞ、という驚きと感動のひと時でした。


今まで茅ケ崎にはホテルが少ないと言われてきましたが、レジャーにも商用にも使えるこのような新コンセプトのホテルは、圏央道や上野東京ライン、湘南新宿ラインという首都圏交通網によって茅ケ崎に新たな人の流れを呼び込む役割りを担って頂けるものと確信します。


そして、「お食事は近隣の飲食店でどうぞ」というスタンスは、地域経済循環とツーリストの回遊を創り出すことにも繋がり、市内経済活性化にも大きく貢献するものです。


「茅ケ崎市民も一度は泊まってみたい8ホテル」。思わず宣伝文句を作ってしまいました(笑)。突然の訪問にも関わらず、ご親切に対応頂きましたスタッフの皆様に心から感謝致します。


※宿泊者は写真の「トゥクトゥク」でサザンビーチまで送迎して頂けるそうです。

議会活動とICT(情報通信技術)

10月16日(金)、市役所にて議員研修会を受講しました。

今回は茨城県取手市議会におけるICTの活用事例について、同議会事務局より講師をお招きし、実際のタブレット
端末導入の経緯やその運用方法、課題などについて学びました。

新型コロナウィルスの感染拡大によって、社会ではオンライン会議などのツールを使ったリモートワークが急速に普及・定着しつつありますが、市議会も決して無縁ではありません。

災害発生を含む緊急時に議員が議場に参集できない場合はもちろん、事故発生現場からのリアルタイムな報告・情報共有や、出産・育児を抱えた議員の議会参画などなど、そのニーズと活用シーンは無限大です。

しかしながら、実運用面の課題だけでなく、地方自治法など関係法令によって現実的には様々な制約もあり、手放しにオンライン会議などを即導入という訳には行かないのも事実です。

ICTの進歩によって、今まで10年かかっていた社会の変化がわずか半年で到来してしまう現代。試行錯誤になるかも知れませんが、「先ずは先入観を捨てて何でもトライ」の精神でICTの活用に取り組むことが必要だと考えています。

2021年度に向けて

10月14日(水)、私が所属する議会内会派「市民自治の会」では、佐藤市長に対し2021年度(令和3年度)予算編成に対する要望書の提示を行いました。


現在全国各自治体では、来年度予算編成の真っ最中ですが、茅ヶ崎市でもコロナ禍による税収減と感染症対策による
支出増などの影響もあって、過去にない厳しい財政状況となっており、
①市民の安心・安全確保に関する事業、
②地域経済循環促進に関する事業、
③市民のセーフティネットに関する事業以外は大胆に予算を削減・抑制する旨の市長方針が出されています。

しかし、厳しい財政状況は直下のコロナ禍だけで生じたものではなく、大型公共施設整備に伴う公債費(借金)の累増など、過去からの負の積み上げが「ボディブロー」ごとく効いてきた側面もあります。

私たちの要望書では、コロナ禍だからこそ「人への投資」を最優先にした編成にして欲しいとの思いから、現在滞っている広報・広聴活動の新たな仕組み作り、新型感染症予防に配慮した災害弱者対策、産後ケア事業の実現、職住一体・近接の環境構築支援、緑の保全強化、子供たちの心身ケアの充実などの事項を盛り込みました。

しかし、いくら立派な予算を立てたとしても、実践実行しなければ絵に描いた餅に過ぎません。

市長、議員、市職員の覚悟と責任が問われると同時に、市民の皆さんのご理解ご協力も必要となり、今こそ一致団結「オールちがさき」で試練を乗り切る時だと考えます。


「金が無ければ知恵を出せ」「知恵が出なければ汗をかけ」。私も率先して「考動」致します。

開かれた議会を目指して

10月13日(火)、朝の小学校登校見守り活動のあと、広報広聴委員会と環境政策に関する会派ヒアリング等でほぼ終日登庁となりました。


広報広聴委員会では、第3回定例会(9月議会)審議内容等の議会だより掲載記事確認と、「議会報告会・意見交換会」に関する議論を行いました。

茅ヶ崎市議会では、コロナ禍によって今年度の「議会報告会・意見交換会」を開催できていませんが、自治体によっては「密」の回避を考慮した集合形式で開催したり、インターネットを駆使して開催したりと対応は様々です。
年度内の開催は難しい状況ですが、他自治体の取り組みを参考に、どのような形での開催が望ましいか検討を継続したいと思います。

個人的には、愛知県犬山市議会が取り入れている「市民フリースピーチ制度」にも注目しています。
https://www.city.inuyama.aichi.jp/.../1004631/1004624.html

この制度は、毎定例会ごとに、市民が市政について議場で5分間のフリースピーチを行う制度で、開かれた議会としての新しい取り組みとなります。

私が所属する会派(市民自治の会)では、この制度を詳しく研究してみたいと考えています。(ランチには、市役所食堂で販売している市内社会福祉団体製造のお弁当を頂きました。税込み600円です)

誰もが等しく充実した暮らしを送るために

10月10日(土)、「茅ヶ崎寒川地区自閉症児・者親の会」(茅ヶ崎・寒川やまびこ)
https://www.chigasamu-yamabiko.org/ 主催の「議員と語る会」に出席しました。


昨年に引き続き2回目の参加となります。会では、自閉症などの障がいを持つ方の保護者の皆さんと市議会議員有志が、教育、日中活動、就労支援などのテーマについて、テーブルに分かれて意見交換を行いました。


昨年と大きく状況が違うのが、新型コロナウィルス感染症の発生です。普段から障がいを持つ方々は、家庭や学校生活、職場などで様々な課題やハードルを抱えており、行政を含む社会的なサポートが必要ですが、コロナ禍によって十分なサポートが得られなくなり、より困難な状況に追い込まれた方が一気に増えてしまいました。


人材・要員不足による各種福祉サービスの利用制限や休校、就労機会の激減、災害発生時の不安などなど、家族だけではどうにも解決や対処が難しい問題が多発したのです。私も具体的なお話しを伺って初めてその大変さ、問題の根深さを理解することができました。


私見ですが、根本的な課題は、「福祉サービス分野に従事する人材処遇の低さ」にあると考えます。この課題は自治体だけでは解決できず、国や県によって、福祉サービス分野が、働き手にとってやりがいのある魅力的な産業となるよう、強力かつ大胆な政策発動が必要です。


今後は所属政党にも働きかけつつ、茅ヶ崎市として為すべきこと、一市民としてサポートできることを地道に見つけ、実践して行きたいと思います。会にお招き頂きました関係者の皆様に、改めて御礼申し上げます。


最後に日本国憲法抜粋を掲載します。
■第一三条【個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉】
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
■第二五条【生存権、国の社会的使命】
1 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

今こそ子供たちに投資する時

10月8日(木)、仲間の議員と市内小・中学校2校を訪ね、インクルーシブ教育(障害のある子も無い子も共に学び、共に育つことができるようにしよう、最初から分けずに包みこもうという教育)の実情や、家庭や学校生活で何らかの問題を抱える児童・生徒の心のケアなどについて学びました。

この春の新型コロナウィルス流行以降、学校の臨時休業などにより、児童・生徒はもとより、先生方も大きな混乱のなか、かつて経験したことのない厳しい日々を強いられました。

特に心身にハンディキャプや重荷を負った子供たちにとっては、本当に辛く大変な毎日だったかと思います。
感染拡大になかなか歯止めがかからない今、経済や生活再生に向けた取り組みももちろん重要ですが、ちがさきの未来を担う全ての子供たちに対し、一人も取りこぼすことなく、良好な学びと育ちの場を提供し続ける責任を、我々大人は決して放棄してはならないと痛感します。

茅ケ崎市では、既に1,000億円を超える市債(借金)を発行していますが、その実質的な負担は若い世代や子供たちにこれから重くのしかかり、さらに今、様々な犠牲や我慢を子供たちに押し付けることは、我々大人のエゴであり許されるものではありません。我慢すべきは大人です。

「こんな時だからこそ、子どもたちにとって学校が家から一番近い居場所であり続けなければならない」。訪問先の校長先生のお言葉が、私の心に強く刺さりました。

これからも教育現場をしっかり見つめ、議員として全力で支えて行きたいと思います。

地域経済活性化のために

10月6日(火)、7日(水)と二日間にわたり、「地域経済活性化」をキーワードにオンライン&リアルの勉強会に参加しました。

 

6日(火)は茅ヶ崎市が企画した「茅ヶ崎Lifeオンラインセミナー」。市外から茅ヶ崎に移住されたお二人の市民が登場し、茅ヶ崎の魅力や新しいライフスタイルへの試みなどを語って頂きました。

お一方(団体・会社役員)は茅ヶ崎の海や自然に着目した「ワーケーション」(ex.仕事をしながら合間にサーフイン)の実践に取り組んでおられ、近日茅ケ崎駅の近くにコワーキングスペースを開設されるなどの力の入れよう。

私が9月の定例会・一般質問で提唱した「リモートワーク」の推進などとぴったり符合する取り組みに、大いに感銘しました。「茅ヶ崎に移住する前にワーケーションでお試し移住」という考え方も改めて貴重なヒントとなりました。


もうお一方(子育て中のママさん)は、「孤」育てで悩んだ経験から、育児中のママさんたちが交流の輪を広げ、様々な悩みや問題を解決、緩和してゆくという取り組みをされています。

茅ケ崎の魅力は「人の温かさ」である一方、「産後ケア」など、子育て中のママに対する行政の支援が足りないとのご指摘は、議員として心に刺さりました。子育てに相応しい公園の整備などを含め、今後行政の後押しをして行きたいと思います。

 

7日(水)は、市議会都市経済常任委員会として、アイスクリームで有名な“プレンティズ”の長谷川社長を市役所にお招きし、「地域経済活再生」をテーマに意見交換しました。

アイスクリームビジネスに参入した理由、茅ヶ崎の魅力、市内事業者間の連携、圏央道開通の効果などなど2時間に渡る意見交換を行い、大変有意義な時間となりました。常に「現場」からの発想で「考動」される経営者としてのセンスと情熱に脱帽です。

 

議員として、また議会として今回頂いたヒントを今後の政策提言などにしっかり活かして行きたいと思います。

学校は地域の未来を担う人財育成の場

10月6日(火)、地元小学校の登校見守りを行いました。

今までは月2回の活動でしたが、最近登下校時の「ヒヤリ・ハット」事例をよく耳にするため、週2回に増やすことにしました。

マスクをしているせいか、挨拶をしても元気よく言葉を交わしてくれる子供が心なしか少ない感じがするのは残念ですが、臆せずにこちらから言葉をかけ続けたいと思います。

さて、学校は子供たちの学びと成長の拠点ですが、災害時には避難所として活用したり、体育館については市民のスポーツ活動などにも開放されています。その意味では、市民の誰もが一番知っている公共施設であり、また、将来の地域社会を担うべき大切な「人財育成」の場でもあります。

そのような目線と視点を持ち、登校見守りだけでなく、地域の自然や歴史の学びを支援する活動を、これからも皆様と共に進めて行きたいと思います。

「輝け 子供たち!」

わかりやすい財政情報について

2020年第3回定例会が終わり、現在11月配布予定の「議員レポートVol.6」(活動報告書)を作成中です。


議員の大切な仕事に「行政の監視」と「政策提言」がありますが、いずれにも大切なことは、企業経営と同じく「数値」で考え、語り、実行・検証することだと思います。定性的なことなら誰でも言えますが、定量的に分かりやすく説明することは思いのほか難しいものです。


議案として提示される「予算」「決算」もほとんど「数値」情報の羅列で、今でこそ要領を掴みましたが、最初は資料の見方すらよく解りませんでした。


しかし、よくよく考えてみると「予算」も「決算」も一体誰のために作られているのでしょうか?市の職員のため?議員のため?いえ違います。「予算」も「決算」も納税者であり主権者である「市民」のために作られているはずです。


議会傍聴時に予算関係資料を閲覧したり、概要を市のホームページや広報紙で知ることはできますが、残念ながら、かなり勉強しないと正確な内容の理解は難しいのではないかと思います。つまり、大半の市民の皆さんにとって縁遠いものになっているはずです。


がしかし、そんな問題に真摯に向き合った自治体があります。北海道のスキー・リゾートで有名なニセコ町です。
ニセコ町では、中学生にも理解できる内容の予算書「もっと知りたいことしの仕事」を毎年作成し、全市民に配布しているほか、市外在住者も観光協会で買い求めることができます(税込み1,000円)。

実際にページを開いてみると、全ての事業について「概要・目的」「新規か拡大か縮小かの区分」「金額」(経費、財源)、が記載され、主要事業については市民の姿が入った写真付きという丁寧で親切なスタイルです。
https://www.niseko-ta.jp/about/work/

いま茅ヶ崎市は、コロナの影響や過去の積み上げから厳しい財政難となっていますが、これを解決するのは市の職員や私たち議員だけでなく、市民の皆さんにもその状況や対策案をしっかり知って頂き、一緒に考え行動して行くことが必要です。私はその出発点として、ニセコ町のような「市民のための予算書」作りを市に訴えて行きたいと考えています。

会派打合せを行いました

10月2日(金)は、生活困窮市民の活動支援で市内に出向き、その間に市庁舎控室で会派打合せを行いました。

秋は市の次年度予算策定時期でもあり、私たち市議会議員も会派毎に予算に関する意見や要望を書面に纏め、市長に提示することが通例となっています。

次年度は、新型コロナウィルス感染症の影響で厳しい財政運営を強いられることが予見されますが、市民生活に大きな影響を与える事業については、優先的に予算を割り当てなければいけません。

弱者の災害時支援強化、医療体制の拡充、生活困窮者や企業支援の強化、臨時休校時の子供たちの学習権保証などなど・・・。

会派としてしっかり精査・要望したいと思います。