藤本けいすけの「日日是好日」

コロナウィルス対応で、市議会が臨時延会(延期)となりました。

2020年・第1回定例会は、市のコロナウィルス対応に伴い、臨時の措置として、3月2日(月)~4日(水)は延会(延期)となりました。

5日(木)以降の会議日程は現在調整中ですが、2月28日(金)の本会議において先議案件(他の議案に先立ち、速やかな議会の承認が必要とされる案件)のみ審査し、市の業務執行に支障を来さない範囲での採決を終えた段階です。

今回の学校臨時休校要請も唐突感が強く、教育現場や家庭、企業活動が混乱を極めるなか、政府が休業者補償について方針を発表しましたが、経済活動のピーク時期でもある年度末に入り、果たしてそれだけで十分なのか、また中小企業の経営や従業員の雇用が守られるのか疑問です。

そんなモヤモヤのなか、ふと読みかけの本を手にしてみました。タイトルは『ベーシックインカム入門』。「ベーシックインカム」とは、働く働かないに関係なく、「全ての国民に対し、国が一定の基本所得を給付」する仕組みを指します。

一見荒唐無稽な話しに聞こえますが、よく読んでみると西洋では18世紀末には既に「ベーシックインカム」に似た思想が誕生しており、爾来著名な哲学者や経済学者、社会運動団体などによって多くの議論が積み重ねられてきたことを知りました。

日本でも、奈良時代の律令制度で国民に支給された「口分田」がそれに近いのではないかと著者は指摘します。

皆さんも是非一度、「ベーシックインカム」についてネットや書籍でお調べください。このような非常時こそ、「ベーシックインカム」があれば、休業者保障などももっと落ち着いて判断対処できるような気がしてなりません。